【レポート】映画『たまこラブストーリー』第18回文化庁メディア芸術祭新人賞受賞記念:高橋良輔監督×山田尚子監督対談

2015年2月11日(水)建国記念日のこの日、六本木の映画館「シネマート六本木」において「第18回文化庁メディア芸術祭」アニメーション部門で新人賞を受賞された山田尚子監督の映画『たまこラブストーリー』の上映と、受賞を記念しての高橋良輔監督×山田尚子監督とのトークショーが開催されました*1。以下は当日のレポートです。

(上)2014年11月27日に文化庁メディア芸術祭公式アカウントが発信したtweet。



(左)シネマート六本木の外観
(右)いつものように有志一同でお花をお贈りしました

(※画像をクリックすれば拡大してご覧になれます。以下の写真も同様。)


【参考リンク先】
・第18回文化庁メディア芸術祭 アニメーション部門新人賞受賞作『たまこラブストーリー』の作品概要と、高橋良輔監督による贈賞理由(第18回文化庁メディア芸術祭
http://j-mediaarts.jp/awards/new_face_award?section_id=3&locale=ja#item2
・『たまこラブストーリー』第18回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門新人賞受賞。山田尚子監督への受賞記念インタビュー(アニメ!アニメ!)
http://animeanime.jp/article/2015/01/29/21773.html



今回の山田尚子監督のトーク付き記念上映は、平日の1月20日(火)にひっそりとメディア芸術祭のホームページ上で告知され、しかも申込み先着135名で締め切るというものだったので、うっかりすれば気がつかない内に受付終了していたかもしれないという難易度の高い争奪戦でしたが、心ある方からご連絡をいただき難なく申込み完了できました。この場を借りてあらためて御礼申し上げます。

当日はキャンセル待ち券も出て満員御礼でした。


当日の時間枠は14:30~16:45までの2時間15分。『たまこラブストーリー』の上映時間が84分程度であることから、上映後の若干の休憩とセッティング時間を考慮しても、対談時間は約45分の長きに渡るであろうことが予想されます。映画の舞台挨拶でせいぜい30分程度ですから、最初からトークにやや長めの時間が割り当てられていることが分かります。


定刻通り、14:30から始まった映画『たまこラブストーリー』の上映が終了し、客電が点いて場内が拍手に包まれる中、スタッフが慌しくセッティングを始め、スクリーン前に丸椅子がふたつセットされます。会場となった「シアター4」は本来は149名まで収容できるようですが、最前列のA列は"関係者席"扱いで一般客はB列以降の着席となっています。しかしA列中央付近には最後まで誰も座らなかったので、恐らくトークイベントの安全性を確保するための配慮もあったのでしょう。


トークショーの準備が完了すると、スクリーンに向かって左側の扉が開いて、そこから山田尚子監督高橋良輔監督が入場されます。会場から湧き起こる万雷の拍手。左側の丸椅子に高橋監督、右側の丸椅子に山田監督が着座されます。山田監督は10月に開催された映画のDVD&Blu-ray発売記念の上映イベント時の黒髪とは打って変わってブラウンに染めたセミショート。暖かそうな紺色の毛編みのカーディガンをワンピースの上に羽織っていらっしゃいます。時刻は16:00丁度。いよいよトークイベントの始まりです。

*1:会場のシネマート六本木は2015年6月14日をもって閉館されるそうです。→ http://www.cinemart.co.jp/theater/pdf/20150129_roppongi.pdf

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