【舞台探訪】『聲の形』(原作):第5巻

【注意!】当記事では原作の内容の詳細について触れることになります。原作未読の方でネタばれを避けたい方はここから先へは進まないでください。

大今良時さんの漫画『聲の形』の舞台探訪の記事、今回は第5巻の紹介です。 

聲の形(5) (講談社コミックス)

聲の形(5) (講談社コミックス)

 

→前回までの記事はこちらです。
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第1巻
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第2巻
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第3巻
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第4巻
→本稿以降の記事はこちらです。
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第6巻
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第7巻

■第5巻について
永束の発案で始まった夏休みの映画作りを通じて、周囲の仲間たちとの関係が次第に良好になっていくように感じていた将也。紆余曲折はあったものの仲間の想いがひとつになっていく。「ずっとこの輪の中にいたい」。将也はようやくそんな幸福な気分を味わえるようになっていました。しかし、ふとしたはずみに彼の心に芽生えた疑心暗鬼は抑えようのないほどに膨れ上がり、ついに暴発して仲間を傷つけてしまうことに・・・。そしてそのことは硝子をも追い詰め、やがてひとつの事件へと彼らを導いていくことになります。


■舞台探訪 『聲の形』(原作):第5巻
※各シーンの場所情報はGoogle Mapにまとめてあります。各々の場所を確認されたい方は、当記事末尾に掲載しているMAPを拡大してご覧下さい。

表紙絵
揖斐川河畔(仮) MAP 52f:id:los_endos:20160820200428p:plain
いきなり難題です。大垣市では毎年7月下旬の土曜日に揖斐川河畔で「大垣花火大会」が開催されます。ちょうど節目となる第60回記念大会にあたる今年2016年の開催日は7月30日(土)。うまくタイミングが合ったので、この花火大会を取材することができました。そこで表紙絵、および作中に描かれている風景の痕跡はないかと周辺を探索したのですが・・・残念ながら特定に至るだけの証拠を発見することはできませんでした。むしろこれは本当に揖斐川なのだろうか?と疑いばかり湧き起こってくる始末です。
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(左)【第60回記念】大垣花火大会のポスター。
(右)JR大垣駅の西美濃観光案内所でいただいた会場MAP。


そもそも河川敷で花火の観覧スペースとして用意されている場所の周辺に、この絵のような屋台が立ち並んでいる場所はありません。屋台があるのは観覧スペースから少し北側、上図(右)でいうと打上場の真西あたり、ちょうど点線の丸印の辺りです。ここは揖斐川西岸の道路を歩行者天国として開放している路上ですが、この場所から河川敷に降りることはできませんし、土手に座って花火を見るということもできません(打上場が間近で立入禁止の危険区域だからです。)*1f:id:los_endos:20160820204451j:plain
(上)揖斐川河川敷の観覧スペース。土手の上の道路上に屋台は一軒もない。
(下)観覧スペースの100mほど北、打上場の真西あたりの路上に立ち並ぶ屋台(北→南向きの写真)。

*1:ちなみに花火大会中、17:00~19:30まで車両通行禁止となるのは、岐大バイパスの新揖斐川橋、南側の揖斐大橋、それと両方の橋に挟まれた川の東西岸の道路です。これらは歩行者天国として開放されますが、打上場近辺の東西岸の土手から川までのエリアは、当日の朝9:00から翌朝7:00まで関係者以外の立入は禁止されます。

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