【舞台探訪】『けいおん!』(定点観測):No.06 白川通 マクドナルド北白川店前

当記事に掲載した『けいおん!』『けいおん!!』の画像は、著作権法32条に定める比較研究を目的としての引用であり、当該画像の著作権は全て、かきふらい芳文社桜高軽音部・TBSに帰属します。

更新履歴
2011/06/28 新規作成


■No.06 白川通 マクドナルド北白川店前(『けいおん!!』OP)

けいおん!!(第2期)』のOPのこのカットで、妙に印象に残るのが画面右側の魚の看板です。しかしこの看板は、2010年4月の放映開始から僅か1ヶ月後の5月に撤去されてしまいました(釣具屋の看板でしたが廃業した様子。同年7月にこの場所には沖縄料理店がリニューアル・オープンしました)。


セキさんの「ぶらり聖地巡礼の旅」には、この魚の看板が健在だった頃の写真が掲載されていますので、ご参照ください(2010/04/07撮影)。


なお舞台探訪を意識する前に撮影した写真の中に微かに魚の一部(尻尾)が写っているものがありましたが、これだけでは何が写っているのかさっぱり分かりません。


2009/11/29撮影            部分拡大図

2010/08/22撮影            2010/11/16撮影

この場所の風景の変化は更に続きます。
2010年12月には、今度は画面左側の雑草の生い茂る敷地が綺麗に整地されました。住宅地かあるいは何か施設を建てるようです(後に7-11の店舗であることが判明)。ここに建造物が出来ると、従来のような視野でこの景色を見ることが出来なくなるかもしれません。しばらくは事態の進展を見守ることになりました。


2010/11/07撮影            2010/12/14撮影

この年の大晦日、京都市内は珍しいほどの大雪に見舞われました。
雪と聞いて、まっ先にOPのこのカットが頭に浮かんだ私は、「雪の北白川マクドナルド前」を撮影できる好機がやって来たと、取るものも取りあえずカメラを抱えて現地へ走りました。自転車や車は危険なので使用を控え、叡山電鉄一乗寺駅まで乗って、そこから徒歩で現地に向かいましたが、足元がズボズボと雪に埋もれ足元を取られて大層歩きにくい状態です。澪のように本当に足を滑らせて引っ繰り返りそうになります。

どうにかこうにか現地にたどり着いて撮った写真がこちらです。はっきり言って積もり過ぎです。


2010/12/31撮影

右手にカメラ、左手にiPad。顎で傘を肩口にガッチリ固定して、不自然な角度に首を傾けながら、アングルを確認するために歩道の前後左右を行ったり来たり、しゃがみ込んだり立ち上がったり。危ないことこの上ない。いや、私という人間が危ないということではなく、本当にこの日は足元が危うかったのです。これ以上は危険と判断し、ものの10分で撤収することにしました。そもそもこんなに積もったら、元の絵と全然違うものになってしまいます。


翌日、天候が回復したのを見計らって再度撮影したのが下の写真です。時刻は16:00過ぎ。今度は逆にかなりの雪が融けており、昼前くらいに撮影しておくべきだったかと少し後悔しました。気象条件相手の撮影は実に難しいものです。


2011/01/01撮影         


雪が降るとこうなります。
2011/01/10撮影         

工事中の微細な変化は写真から読み取ることが出来ます。こういうのは日々眺めていると却って分からないものです。
マクドナルドの「M」の看板前の一方通行の標識がほんの1mほど東(画面では右)に移動させられています。12/14~12/31の間に移設されたものと思われます。
■歩道の電柱から手前2本分の街路樹が撤去されています。駐車場内への車の出入口確保のためでしょう。

これらは、2010/08/22と2011/01/01の写真を見比べてみると良く分かります。


さてここからは悲しいお知らせです。
2月も末になっていよいよ工事も佳境。庇で覆われてしまったため、マクドナルド方面の視界が急激に悪くなりました。嫌な予感がします。


2011/02/26撮影         

完成間近の7-11の店舗は奥まった場所にあり、手前は広い駐車場で視界を遮るものは何もないということが分かって少し安心しました。まもなく庇も撤去され、7-11のオープンの日を迎えることになります。しかし、最後の最後に思わぬ陥穽が待ち受けていました。


2011/03/27撮影       

これは『けいおん!』ファンへの嫌がらせですか!と思わずツッコミを入れたくなるほど絶妙な場所に設置された7-11の看板。これでもう、OPの映像通りに"MAXバーガー"の看板を入れて写真を撮ることは二度と出来なくなってしまいました。
いたし方ないこととは言え、やはり舞台が姿を変えていくのを見るのは寂しいものです。


【工事前後の比較写真】

【舞台探訪・聖地巡礼の心得】
舞台として描かれる場所は一般市民の生活空間であることが多いため、現地訪問に当たっては、以下の各項目にくれぐれもご留意下さい。マナーと心配りをお忘れなく!


1.近隣住民の方々の迷惑となるような行動は慎むこと。
2.プライバシーの侵害となるような行為はしないこと。
3.学校や個人宅に無断で侵入しないこと。
4.撮影時の道路への飛び出しなど危険な行為はしないこと。
5.撮影が許可されていない場所の撮影はしないこと。迷った場合は関係者に撮影可否の判断を求めること。