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【小論】『輪るピングドラム』第3話雑感

昨晩『輪るピングドラム』第3話を見て以来、カレーが頭を離れず、お約束通り今日の昼食はカレーだった。ごちそうさまでした。でもやっぱり、家でコトコト煮込んだジャガイモたっぷりのやつでないと感じが出ない。それはさておき、以下、つらつらと雑感を(内容にはほとんど触れない)。


どこへ連れて行かれるのか予測できないストーリーもさることながら、まずもってこのタイトルが面妖である。これ自体が重要な伏線に思えてくる。Penguindrumと表記されているのに、なぜペンギンドラムでなくピングドラムと読ませるのだろう。


OPとEDでも顕著なように「リンゴ」がこの物語の重要なキーワードであることはすぐに分かる。
第02話で登場した荻野目苹果(りんご)。林檎ではなく苹果。見慣れない漢字表記。


調べてみると、「苹果」はリンゴの果実を意味する中国語であり、日本語での本来の読みは「へいか」「ひょうか」。そして中国語の読み方は、píng guŏ(ピングゥォ)であると言う(同名の映画の紹介記事より)。
苹果=ピングゥォ=ピング?


更に言葉遊びをしてみる。
苹果=リンゴ=ringo=ring-o=輪る(リング)?
落ちるリンゴ=重力の発見=地球?ぐるぐると回転するリンゴ。自転する地球?


廻るでも回るでも周るでもなく「輪る」という当て字の理由は?
円環?永劫回帰の運命?


ペンギン(Penguin)の他国語での表記を確認してみる。
ほとんどの国では、接頭語に”Ping-“が付いている。そう言えば人形アニメに『ピングー』という作品があった。
むしろ英語表記の方が例外的であるようだ。


ということは、ペンギン=Ping=リンゴの方程式が成立するのだろうか?


次にペンギンの語源を調べてみる。主流とされる説によればラテン語のPinguis(肥満)に由来するらしい。それがスペイン語のPenguigo(太っちょ)に転じて、16世紀に英語圏に入ってPenguin になったとしている。Ping-表記の方が世界各国で一般的なのはそのためか。


ネットを覗いてみるとタイトルについて様々な考察や憶測が飛び交っている。あるわあるわ、中にはすごいのもある。以下一例。よくこんなことを思いついたな。


キーボード配列で1文字ずつ日本語に置き換える。
Penguindrum→せいみきなにみしすなも
これをアナグラムと見做し、言葉の順序を入れ替える。
せいみきなにみしすなも
→「きみ なにも いみ なせ しす」
→「君何も意味成せ(ず)死す」
→「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」。

面白い!でも流石にこれは偶然の一致だと思う。1文字足りなくて苦しいし。 


生存戦略!」の変身バンクシーンで流れる挿入歌“ROCK OVER JAPAN”はARBの楽曲のカバーである。ARBは今は俳優として著名な石橋凌のいたバンド。当時、ルースターズザ・ロッカーズ、ザ・モッズ、シーナ&ザ・ロケッツらと並ぶ博多出身の"めんたいロック"のひとつだった。キャリアの長い彼らの数ある楽曲の中でなぜこの曲が選ばれたのだろう?幾原監督の趣味なのか?


第03話時点でも謎は深まる一方で全く先が読めない。こうなると深読みするだけ無駄。仕掛けられた罠に心地よくハマってみようと思っている。


(2011/07/22 記)


追記:
関西で昨晩放映された第05話では、エンディング間近で新たな挿入曲"ダディーズ・シューズ"が流れた。これもARBの初期の代表曲(1981年)のカバーである。


(2011/08/05 記)