今宵は中秋の名月。
会社帰りに西賀茂の正伝寺という地元では比叡山借景で有名な(何年か前にJRのCM「そうだ京都、行こう」の写真になったことがあります)お寺へ観月の催しに行ってきました。
しかし東の空の厚い雲に阻まれ、殆ど何も見えません。
おまけに正伝寺は年末まで改装工事中とのことで折角の庭もこのような有り様。
前方真東に見える山が比叡山、右上の明るいところに丁度、中秋の名月が煌々と照り映える筈だったのですが・・・。
帰宅途中、地下鉄から地上に出てふと振り返ってみると、切れ切れになった厚い雲の狭間から、満月がぽっかり顔を覗かせていました。
月に群雲。墨絵のような濃淡が美しい。
こんな幽玄な気分で味わう中秋の名月もありかな、と思いました。
ちなみに2009年の中秋の名月の日に撮影した写真がこちらです(2009/10/04撮影)。
画角の狭いコンデジで、しかも手持ち撮影のため、今ひとつ冴えない写真ですが、本当なら今宵はこのような写真をもっと鮮明に撮ってくるつもりだったのです。どうやら来年への宿題となってしまったようです。
(2011/09/12 記)