今年の京都の桜ももうすぐ終わりです。
いつになく遅い開花の年だったので、4月半ばを過ぎてもなお一部で満開の桜があるというとても奇妙な春でした。もっと不思議だったのは、花冷えの日が続いた影響で沈丁花がまだ散らずに残っていて、その芳香を桜の花の下で幾度も嗅いだことでした。早朝などまだまだ肌寒いと思うこともあり、何となく春本番という気分にはなれないままG.W.を迎えそうです。
それでも季節は巡り、満開の桜の花も一斉に花吹雪となって散り始めました。
この時期が来ると私はいつも必ず立ち寄る場所があります。左京区の松ヶ崎浄水場前の疏水です。
この川の水面を覆う白いものがなんだかお分かりでしょうか?
これ全部、桜の花びらなんです。
ここまでびっしり覆い尽くされるといささか不気味ですらあります。
今年は昼間に訪れる機会がなく夕暮れ時になってしまいましたが、これはこれで幽玄な気配を漂わせていて良い感じです。
撮影場所は前述した通り、松ヶ崎浄水場の前を流れる疏水です。この右側の建築物に見覚えはありませんか?
そうです。ここは『けいおん!!』第9話で唯と梓が歌の練習をした河原の対岸に当たる場所であり、以下のカットでしっかりこの建築物も描かれています。
とっぷり夕闇に沈んだ高野川河畔の桜。
この写真の中央辺りが唯×梓が練習場であり、『映画けいおん!』では卒業生4人組が梓のために「天使にふれたよ!」を練習した河原です。向こうに見える山は比叡山です。
(2012/04/16記)