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【舞台探訪】『氷菓』:■05 サイクリングコース

舞台探訪: 日常

京都アニメーションのTVアニメ『氷菓』(2012年4~9月放映)の舞台探訪の記事、5本目。
今回は第4話に登場したサイクリングコースです。

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奉太郎と里志の二人が自転車で向かう先は千反田邸です。先行して取材したこちらの記事でご紹介した通り、千反田邸の門から中は静岡県掛川の加茂荘が舞台となっています。従いまして当記事では、鍛冶橋の交差点で待ち合わせた二人が千反田邸の場所モデルとなった櫻ケ丘八幡神社に辿り着くまでのルートを追ってみます。


しかし実際に調査してみると逆走やワープの連続で、劇中の通りに走ることはできません。■01 市街中心部(商店街、鍛冶橋周辺)の記事でも、下校時の奉太郎と里志の足取りを追うと、北へ行ったり南へ行ったり突如ワープしたりする羽目になるということをご説明しましたが、今回もその傾向は顕著でした。


では順を追ってご紹介致します。待ち合わせ場所の鍛冶橋交差点の場面については、上掲した■01 市街中心部の記事の第4話でご確認ください。以下は江名子川沿いを走って八幡神社に至るまでの道のりです。


■05 サイクリングコース
第4話
01 川上別邸史跡公園付近


02 塩谷酒店


全体的なアングルはこの写真で正しいのですが、細部において幾つか反転や合成があります。

まず赤い文字の看板は、写真の反対方向から見た「久寿玉*1 塩谷酒店」と書かれた看板がモデルです。しかも劇中では電柱に据え付けられています。

続いて画面左奥の青っぽい建物ですが、

これは赤い文字の看板と同様、180゜反対方向の右手にあります。

最後に画面中央の道路右側にある建物。これもキャプに合わせて撮った写真にはありません。

しかしよく見ると道路を挟んだ向かい側(左側)に同じ家があります。

このように登場人物は逆走するわ、看板と建物は反対方向にあるわ、家は道を挟んで向かい側に移動しているわで、京都アニメーション制作作品と考えるとなかなか興味深い物件です。なぜここまで細かい改変を必要としたのかはちょっと分かりかねます。


03 県道462号線からの分岐


04 宗和会館方面


05 児童公園前





連続したカットの背景に映る遊具類は、いずれも児童公園に設置されたものです。代表して公園の全景を掲載しておきます。


ちなみにNo.01から05までの二人の道のりをマッピングすると以下のようになります。千反田邸のある場所はもっと東です。彼等は一体どこへ行こうとしているのでしょう。


06 高山厚生病院東



左端に見える廃墟じみた建物は、実際に廃墟でした。取り壊し途中で作業が中断されたのか長く放置されているようです。


07 櫻ケ丘八幡神社付近


08 櫻ケ丘八幡神社付近(畑越しに県道361号線を望む)


09 櫻ケ丘八幡神社


キャプに描かれている奥の白塀と門が千反田邸です。つまりここから先は掛川の加茂荘がモデルなので、櫻ケ丘八幡神社にこれと同じ景色を見ることは出来ません。しかし右側の建物の形状が一致しています。

千反田邸=加茂荘については以下の記事をご参照下さい。
【舞台探訪】『氷菓』:千反田邸でお茶を ~加茂荘探訪記(@静岡県掛川市)


第5話
01 県道462号線から諏訪神社方面を望む


MAP

より大きな地図で TVアニメ『氷菓』舞台 を表示

地図は縮小表示していますので、必要に応じて上記の”より大きな地図で~”の後のリンク先をクリックして拡大して下さい。ブラウザがIEなら、アンカー上でマウスを右クリックして<新しいウィンドウで開く>を選択頂ければ、別ウィンドウが開くので便利かと思います。

次回は、■06 平湯温泉です。
前回の記事はこちらです。→■04 高山市図書館 煥章館


(2013/2/2 記)

当記事に掲載した『氷菓』の画像は、著作権法32条に定める比較研究を目的としての引用であり、当該画像の著作権は全て、米澤穂信角川書店/神山高校古典部OB会に帰属します。

*1:高山の銘酒で"くすだま"と呼びます。