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【レポート】「氷菓×飛騨生きびな祭」(前編):佐藤聡美さん おにぎり実演会&トークショー

レポート 氷菓 舞台探訪: 氷菓

2013年4月3日(水)、岐阜県高山市一之宮町の飛騨一宮水無神社*1において、「飛騨生きびな祭」が開催されました。第62回目となる今年はTVアニメ『氷菓』との初のタイアップで、ヒロイン千反田える役を演じた声優佐藤聡美さんを招いてのコラボレーション企画です。


(上)境内の特設ステージ前  (下)版権絵のポスターのある看板


例年の生きびな巡行や餅まきという祭事に加え、会場限定の各種『氷菓』グッズの販売、佐藤聡美さん手作りのおにぎり実演会、握手会、そしてトークショーという『氷菓』ファンならずともわたし、気になります!』と言いたくなるほどの盛りだくさんな内容です。今回、『氷菓』が縁となって初めてこの祭に参加した人はかなりの数に上ったことと思います。かくいう私も『氷菓』をきっかけに(正確には原作の『遠まわりする雛』で)その存在を知り、以来、ずっとこの日が来るのを心待ちにしていた一人でした。

「明後日、何かご予定はありますか?」という電話のえるの声に奉太郎が見つめるカレンダー(第22話)。劇中の4月3日も今年と同じ水曜日でした。


さて今回の「飛騨生きびな祭」のレポートは、「佐藤聡美さんおにぎり実演会&トークショー」の模様と、「生きびな巡行」の様子を紹介する記事との二部構成にします。前編にあたる今回は佐藤さん関連のファンイベントの様子をお伝えします。続く後編で「生きびな巡行」の様子をご紹介したいと思います。それではまずは前編から。


飛騨一宮水無神社、雨の朝
4月3日当日の高山は、前夜からの雨が降り止まず、生憎の空模様の中で朝を迎えました。
しかし、8:30頃に私が飛騨一宮水無神社に到着した時、既に境内は人で溢れかえっていました。雨の降る中、しかも平日の水曜日というのが信じられないほどの活気です。昨年秋に舞台探訪の取材で訪れた時は人っ子ひとりいないほど閑散としていたのが嘘のようです。これは主におにぎり実演会&握手会の抽選券と、トークショーの優先観覧券を求めての行列が出来ていたためでした *2

朝8:30頃の飛騨一宮水無神社。雨の中、続々と人が集まってきます。


佐藤聡美さんのおにぎり実演会&握手会、トークショーの整理券を求めて並ぶ人々。


まるでコミケ並みの態勢。この日の状況を想定して入念に準備されていたことが窺えます。


当日の開催スケジュールは以下の通りです。生きびな祭と「氷菓」関連イベントが分刻みで進められていることが分かります。
・8:00-      トークショー優先観覧券の配布開始
・8:30-     おにぎり実演会・握手会の抽選券配布開始  
・9:30-     会場物販開始 
・10:00-10:30 佐藤聡美さん おにぎり実演会
・11:00-11:30 佐藤聡美さん 握手会
・13:00-14:00 生きびな行列巡行
・14:10-14:40 佐藤聡美さん トークショー
・15:00-15:15 生きびな紹介
・15:20-15:30 餅まき
・15:40-16:00 生きびな一般撮影会
 


おにぎり実演会で佐藤さんが握るおにぎりの数は合計20個なので、当選者は僅か20名という狭き門です。当選者は抽選で選ばれます。まさに火花散る争奪戦の様相。聞けば朝6:00前から並んでいた熱心なファンもいたとか。またトークショーの優先観覧券200枚も、私が神社に到着した時刻には既に配布完了していました*3。雨の飛騨一宮水無神社が早朝からヒートアップしています。

設営中の境内特設ステージ。トークショーはここで開催されました。


●おにぎり実演会
10:00少し前、「おにぎり実演会の当選者は神社境内の特設会場(テント)前に集合して下さい」とのアナウンスが流れました。観覧自由ということでテント前には早くも黒山のひとだかりが出来ていて、後ろの方からはもう中を覗くことができません。間もなく司会者の紹介とともに佐藤聡美さんの登場・・・なのですが、「ゲストの写真撮影は固くお断りします」と事前アナウンスがあったため、佐藤さんの写真は1枚もありません。そもそも中が見えないので撮りようもないのですが。しかし、翌日の岐阜新聞や飛騨経済新聞のWeb記事でその時の佐藤さんの姿を見ることが出来ます。


岐阜新聞
「氷菓」声優・佐藤さん招く 生きびな祭でイベント
飛騨経済新聞
作中のシーンを再現したエプロンを付け「一つ一つ愛情を込めて握りました」と話す佐藤さん


ポニーテールに黄色のエプロン姿、エプロンの胸元には茄子の刺繍。まさに『氷菓』第4話でおにぎりを握る千反田えるになりきっての登場だったようです。ネタの仕込みが細かい。

エプロン姿のえる(第4話)。佐藤聡美さんの姿はこのシーンの再現です。


初めに司会者から、高山米穀協業組合の理事長さんの紹介と「氷菓米」の説明があり、続いて今回おにぎりの制作に協力される「ごはんや五穀」さん*4の紹介があった後、いよいよ実演開始です。おにぎりを握っている間も司会者と佐藤さんとのトークは続きます(音声はスピーカーを通して境内のどこからでも聞くことが出来ました)。


※注)以下の会話は私が現地で書き取ったメモを元に再構成したものです。当日は「写真撮影不可」のお達しはありましたが、音声の「録音」の是非については特にアナウンスはありませんでした。しかし一般常識に基づく自己判断により音声の録音は差し控えることとし、いつも通りメモ採りのみで対処しています。そのため、細かな言い回しについては実際とは異なっているものもあると思いますので、その点についてはあらかじめご了承下さい。出来るだけ大意を損なわないように留意したつもりです。なお、この記載方針は後のトークショーの載録においても同様です。

――料理はよく作られますか?


佐藤 一人暮らしなので料理は作ります。得意料理はハンバーグです。(アニメに登場した)三角おにぎりは作るのは初めてですが、イメージ・トレーニングしてきました(笑)。

えるが握った三角おにぎり。上に海苔が巻いてあり、側面から少し具が見えています(第4話)。劇中の具材は梅・昆布・高菜の3種類ですが、実演会では高菜のみだったとのこと。佐藤さんはこれと同じものを20個握りました。


――今、どんな想いで握っていらっしゃいますか?


佐藤 食べてくださる方に美味しいなと思っていただきたいです。えるちゃんの台詞で「米の一粒は汗の一粒」というのがあるんですけど、その想いで作っています。最初にアニメの中でこのおにぎりを見た時、スタッフさんと「へぇ、こんなおにぎりがあるんだー!」って言ってたんですよ。それを実際に作らせてもらって光栄です(笑)。


――好きな具材は何ですか?


佐藤 シャケですね。ちょっとピリッとしたものが欲しい時は、高菜もいただきます。


――「五穀」のスタッフの方が、「お上手でびっくりした」と仰っています。


佐藤 愛情だけはあるので安心してくださいね(笑)。

始まって15分くらいで早くも20個を握り終えた佐藤さん。今のお気持ちは?という司会者の言葉に、

佐藤 楽しく握れました。20個というたくさんのおにぎりを握ったのは初めてです。家でもこの形のおにぎりに挑戦してみようと思います。


――今日来ていただいたファンの皆様に何かメッセージをお願いします。


佐藤 お足元の悪い中、来ていただきましてありがとうございます。今日はあいにくの雨ですが、この後も皆様と一緒に素敵な時間を過ごしたいと思います。


――今日は朝6時頃から並んでいた人もいたんですよ。


佐藤 そんなに早くから並んでいた方がいらっしゃったんですか!今はじめて聞いてびっくりしました!お風邪など引かないようにして下さいね。

この後、おにぎりは当選者一人一人に佐藤さんから手渡しされました。ファンには堪らない瞬間だったでしょう。

佐藤 米と具材は一流です。あと私の愛情が詰まっています!


●トークショー
続く握手会は、実演会の時のような実況もQ&Aのトークもなくひっそりと行われたので割愛します。飛騨経済新聞の記事に写真が掲載されています。


飛騨経済新聞
ファンの一人一人に話しかけ感謝を伝える佐藤さん


13:00から始まった「生きびな巡行」は雨天のため、本殿の回廊をゆっくり三往復する形で行われました。巡行の終了後、境内の特設ステージでトークショーを始める旨のアナウンスがあり、本殿前で巡行を見ていた人たちが一斉にぞろぞろと移動を始めます。特設ステージ前に集まった人の数はざっと見て4~500人くらいはいたのではないでしょうか。オール・スタンディング形式で、一番前のエリアにいるのが午前中の抽選で優先観覧券を勝ち取った人達です。

トークショーの直前。始まりを今や遅しと待ちわびる人人人。


14:10になりました。司会者の開会の挨拶で今日のゲストが佐藤聡美さんだけでなく、『氷菓』の伊藤敦プロデューサー(以下、伊藤P)も交えてのものであることが分かりました。個人的には嬉しいサプライズ・ゲストです。観客の拍手喝采の中、佐藤聡美さんと伊藤Pがステージに登場します。佐藤さんは白の上着に同色のスカート、ブラウンのハーフブーツを履いて、髪はポニーテール。


トークを始める直前、司会者から「今回の企画を立てられた『高山「氷菓」応援委員会』の小鳥会長から佐藤さんへプレゼントの贈呈があります!」との紹介がありました。登場した小鳥会長から佐藤さんに手渡されたのは、高山名物の"さるぼぼ"の大きな人形です。腹掛けに「生きびな祭・佐藤聡美飛騨一宮水無神社」と刺繍されているそうです。さすがに遠目では見えませんが、当日夜の佐藤さんのtwitterでその写真が公開されました。本文をリンクした上で、縮小画像を掲載させて頂きます。
ラジオ☆聡美はっけん伝(‏@satomi_hakken )4月3日15:30のtweet

プレゼントの贈呈が終わって、ステージ向かって左側のテーブルに伊藤P、右側に佐藤さんがそれぞれ着席します。よく見ると佐藤さんのテーブルの上には、古典部の部室にあった物とそっくりの形をしたサボテンが置かれています。こちらもネタの仕込みが細かいです。

古典部の部室にあるサボテンの鉢植え(第2話)。

ステージ向かって右側、佐藤さんのテーブル上に置かれていたサボテン。葉の形までよく似ています。


ここからは伊藤P自ら司会進行役となって話題を先導していきます。なお、おにぎり実演会と同様、トークショーでもゲストの写真撮影を固くお断りする旨のアナウンスがありましたので、ここから先の写真はありません。こちらの記事などをご参考になさって下さい。


飛騨経済新聞
「飛騨生きびな祭」に2500人−「氷菓」声優・佐藤聡美さんも応援に駆け付け


この時点で雨はほとんど降り止み、観覧席の人たちも徐々に差していた傘を閉じ始めています。

■高山の印象

佐藤 あらためましてこんにちは。千反田える役の佐藤聡美です。


伊藤P 『氷菓』のプロデューサーの伊藤です。初めて生きびな祭を見た印象はどうでしたか?


佐藤 アニメで想像していたのは外を練り歩く行列だったんですけど、今日はあいにくの雨でした。でも屋内の回廊を巡ったお陰で、まさかこんな間近で見れて、しかも違う角度から眺められて良かったです。ちょうどお雛様の出入口の辺りで観させてもらいました。アニメのえるちゃんとお雛様を重ねて見ていました。素敵な祭だと思いました。


伊藤P 高山の印象は?


佐藤 アニメ作品と歴史あるお祭りとのコラボは、なかなかないと思います。プライベートで昨年末(2012年)高山に遊びに来ました。えると奉太郎は、ここでお茶を飲んだんだーとか、この場所出てたなぁとか、『氷菓』の世界に来てしまったことを実感しました。すごく素敵な街ですね、高山は。私は写真を撮るのが好きなのでたくさん撮りました。


伊藤P 最終回の『遠まわりする雛』はえるのことなんですが、巡り巡ってこの地に彼女が帰ってくることを暗示しています。そういうこともあって、本当にこの祭りに帰ってきたという感じです。飛騨一宮水無神社の他に行ってみたいところはありますか?


佐藤 えると奉太郎が調べものをしていた図書館ですね。昨年の旅行の時は行けなかったので・・・。行かれました?


伊藤P 取材で行きました。ものすごい大雪の日に(笑)。


佐藤 まさに気になります(笑)。


伊藤P レトロチックと近代的なところが融合しているんですよ。(観客に向かって)行かれました?(多数の人が挙手するのを見て)あー、結構いらっしゃいますねぇ。え?昨日行ってきた?そうですか。皆さん、結構行かれてるんですね。僕らが行った時は図書館の職員の人に奇異の目で見られましたよ(笑)。さっき米澤さん(勿論、原作者の米澤穂信氏のこと)ともお話ししたのですが*5、『氷菓』は叙述トリックが多いんです。叙述トリックって分かります?読み手に情報を隠してミスリードを誘う手法です。第11話の『愚者のエンドロール』にも出てきています。ぜひお読みになって下さい。ミステリはなにか読まれますか?


■原作者 米澤穂信さんのこと、キャラクターのこと

佐藤 そうですね・・・あまり読んだことがなくて、『氷菓』が初ミステリだと思います。最後まで読んで、そうだったのかー!とびっくりさせられたり、「青春はほろにがい」っていうキャッチフレーズに共感したり、あと私は人が死ぬ話を受け入れられないんですね。その辺りはえるちゃんと同じですごく分かります。


伊藤P 原作者の米澤穂信さんとお会いしてどうでした?


佐藤 すごくお上品な、心が丸くなるような、物腰の柔らかい方。(里志役の)阪口大助さんと気が合っているみたいで、今度二人で博物館を巡りましょうなんて言ってて、私もまぜてほしい(笑)。


伊藤P えるというキャラは、ご自身と比べてみてどうですか?似ていますか?


佐藤 似ているところですか・・・。えるちゃんは、天使みたいな女の子。やさしくて可愛くて頭が良くて、こんな娘がいるんだ・・・と。見ていてぽわーんとしてしまいます。似ているのは髪の毛くらいかな?(笑)私も黒いので。似てるところを探すのもおこがましいような(笑)。


伊藤P える役について米澤さんと武本監督と話していた時、僕は佐藤さんが演じられた『地獄少女』の御景ゆずき、ああいう地味でおとなしくて健気で一生懸命なキャラ。そういった雰囲気のキャラを佐藤さんが多く演じられていたので、推薦させていただいたんです。一方で『モーパイ(モーレツ宇宙海賊)』に出ていたリリィ・ベルのような役もされていて、毎回、えると違うキャラクター分けですごいと思いました。


佐藤 ありがとうございます。


伊藤P シリーズには古典部の他の3人だけでなく、非常に多くのキャラがいます。入須先輩とか遠垣内先輩とか・・・。特に誰が印象に残りましたか?


佐藤 本当にたくさんのキャラがいて、豪華でもったいない!(笑) 私は奉太郎のお姉さんの供恵さんが好きです。世界中を飛び回っているような自由な感じで。でも顔が見えないんですよね。後ろ姿くらいしか映らない素顔の見えない人。でも実は色々なことを全部知っているんじゃないのかなと匂わせるじゃないですか。言葉の裏を読みたくなるようなキャラだと思います。*6


伊藤P 供恵というキャラは実は顔のデザインも全て出来ているんです。


佐藤 え、そうなんですか!


伊藤P 武本監督に「出していいっすよね?」と泣きながら懇願したのですが「ダメ」と(笑)。でも、もうそろそろ出していいかな?と思っているところです。一方で卑怯な存在でもある。万能キャラなので出しどころが難しいんですよ。


佐藤 (役を演じられた)雪野五月さんが素晴らしいです。供恵さんと一緒に見えました。


伊藤P 弟役が中村悠一さんですよ、と言ったら「ふふ」と喜んでいました(笑)。大御所の声優さんもたくさん参加されました。


■大御所声優に全員緊張?

佐藤 糸魚川先生とか…。


伊藤P シリーズ構成の賀東招二さんも自分と同じガンダム・ファンなので、とりあえず敬礼するしかなかったです(笑)。あと「んちゃ!」とか(笑)。*7


佐藤 音響の鶴岡陽太さんが、今までに見たことがないような笑顔で「いいですねー」って仰るんですよ(笑)。


伊藤P あの人、熟女好きですから(笑)。榊原良子さんとか大好きですし(笑)。でも大体は古典部の4人でやってましたね。第19話(『心あたりのある者は』)はずっと2人芝居でした。


佐藤 懐かしいです・・・。『氷菓』はキャラの多い話が多いのでああいうのは珍しかったです。それと、京アニさんの制作で毎回素晴らしい状態で持ってきていただけるので、現場で熱意を持って取り組めて嬉しかったです。ここでアドリブ入れようとか思ったり。線画なのに細かく動きがあったりするんですよ。


伊藤P 通常はコンテだけのところが多いんですけどね。最終回の第22話では、最後に男衆の役で大御所が勢ぞろいしましたが怖くなかったですか?(笑)


佐藤 緊張しましたぁ!


伊藤P 僕も緊張しました(笑)。


佐藤 普段お会いする機会のない大御所の方ばかりで、ああ、あの声の人だぁ・・・って後ろ姿に見とれてしまいました。


伊藤P 鶴岡さんもちょっと緊張されていて、あの人、緊張すると片足で貧乏ゆすりするんですが、その時は両足でやってましたからね(笑)。


佐藤 あの鶴岡さんが緊張されてたんですか!


伊藤P 『波平!波平!』とか言いながら(爆笑)。見た人なら意味が分かるんですけどね(笑)。*8


佐藤 大御所の皆さんに囲まれて(奉太郎役の)中村悠一さんが緊張していたので、後ろからがんばれーって応援していました。


伊藤P ブースの中から出てくる若い声優さんがみんな「はぁー」と(笑)。今回、実際のお祭りの裏側でもバタバタしていましたね(笑)。


佐藤 アニメのままでした(笑)。でもあの時の悪い小成(こなり)さんはいないので(笑)。桜はまだですよー*9。さっき聞いたら高山の桜は20日過ぎくらいだそうです。・・・本当にあの階段の所に奉太郎と里志と摩耶花が座って、みたらし団子を食べてたんだなぁ。


伊藤P この後、餅まきがあるんですけど、実はアニメでも餅まきのシーンがあったんです。でも尺が長すぎて(笑)。『氷菓』は他のアニメより尺が長いんですよ。その昔、『フルメタル・パニック』の最後でWOWOWで5分オーバーになったことがありまして(笑)。


佐藤 ええッ!?


伊藤P 結局、スポンサーを募って尺を伸ばしました。だから他の放送局で流すと最後でブチッと切れる(笑)。武本監督はどうでしたか?


佐藤 武本監督は、やさしくて、温厚で、照れ屋さんで…ちょっと強引(笑)。でもその熱意があったから、こうやって高山で神社とコラボできたんだなと思うと、もう監督には足を向けて寝れません。


伊藤P いいですよ、足向けても(笑)。

ここで司会者から終了の時間が来たことを告げられます。時計を見ると14:40少し前。
最後に何かメッセージをという言葉に佐藤さんが応えます。

佐藤 本日はお足元悪く、寒くて雨が降っている中、生きびな祭を皆さんと一緒に楽しめて嬉しかったです。昨年の今頃、収録している時はまさかこんなことになるとは想像もしていませんでした。この機会を与えて下さった関係者の皆様、この場に来て下さった皆様に感謝いたします。本日はありがとうございました。千反田える役の佐藤聡美でした。


伊藤P 僕が先に言えば良かった(笑)。・・・本当にたくさんの方が『氷菓』と繋がって高山に来ていただきました。今後も繋がっていくことを心に刻んで帰っていただければと思います。ありがとうございました。

時間にして僅か30分。しかし、お二人の氷菓、高山、生きびな祭への想いの詰まったあっという間の30分でした。もっと聞きたいというのが本音でした。観客の拍手喝采の元、ステージの背後へと引き上げられるお二人。気がつけばトークショーの間にすっかり雨は上がっていました。

こうして、『氷菓』の舞台である飛騨一宮水無神社千反田える佐藤聡美さんをお迎えしてのイベントは盛況の内に幕を閉じたのでした。

後編の記事はこちらです。
【レポート】「氷菓×飛騨生きびな祭」(後編):生きびな巡行のご紹介!+α


(2013/4/6 記)

*1:「飛騨一宮みなし神社」と読みます。場内のアナウンスでもそのように発音されていました。音読みで「すいむ」と呼ばれることもあるそうです。

*2:翌日の飛騨経済新聞の記事にはこうあります。「同祭関係者によると、来場者数は2500人。「『平日で雨』という最悪の条件下にもかかわらず、遠方からも大勢の方々にお集まりいただき本当に感謝。例年だと同じ条件で平均400~500人。晴れの日でも800人ぐらい。とにかく近年例を見ない記録的な人出だった」と目を丸くしていた」

*3:こちらは先着順だったそうです。

*4:店舗は折木邸の場所モデル正面にある一本杉白山神社の近く→ごはんや五穀:食べログ

*5:電話でお話しされたのかな?とこの時は聞き過ごしていましたが、どうやら米澤さんも当日は現地に来られていたようです。また漫画版『氷菓』の作画を担当されたタスクオーナさんもいらっしゃっていたようです。

*6:佐藤さんのこの発言はかなり鋭いもので、原作者の米澤さんは昨年11月の一橋大学での講演において、物語を背後で操る存在という意味合いで「供恵の存在は「機械仕掛けの神(=デウス・エクス・マキナ)」になっています。「ご都合主義」と言い換えてもいい」と語っていらっしゃいます。詳細は弊ブログのこちらの記事のQ&Aを参照して下さい→【レポート】『氷菓』原作者 米澤穂信氏の一橋大学講演会:「日常の中のミステリ」(2012/11/4)

*7:図書室司書の糸魚川先生を演じたのはベテラン小山茉美さん。ここでは『機動戦士ガンダム』のキシリア・ザビ、『Dr.スランプ』のアラレちゃんのことを言っています。

*8:第22話では祭りを運営する男衆の役に大御所声優が参加しています。中でも重鎮、吉田竹蔵役を演じたのがサザエさんの波平役で知られる大ベテラン永井一郎(81)氏。その他、石塚運昇(61)、西村知道(66)、千葉繁(58)、二又一成(57)、田中正彦(57)の各氏。永井さんを含めると、実に平均年齢63歳!(※括弧内は収録当時の年齢)

*9:ネタばれになるので詳細は書きません。詳しくは第22話をご覧下さい。