『Steins;Gate(シュタインズ・ゲート)』【ゲーム版】の舞台探訪の記事(後編)です。
前編の記事は、こちらです。
Steins;Gate (シュタインズ・ゲート) (通常版)
- 出版社/メーカー: 5pb.
- 発売日: 2009/10/15
- メディア: Video Game
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当記事に掲載した『Steins;Gate』の画像は、著作権法第32条に定める比較研究を目的としての引用であり、当該画像の著作権は全て、5bp.Inc/Nitroplusに帰属します。
■探訪写真
MAP
より大きな地図で シュタインズ・ゲート を表示
より大きな地図で シュタインズ・ゲート を表示
地図は縮小表示していますので、必要に応じて上記の”より大きな地図で~”の後のリンク先をクリックして拡大して下さい。ブラウザがIEなら、アンカー上でマウスを右クリックして<新しいウィンドウで開く>を選択頂ければ、別ウィンドウが開くので便利かと思います。各マーキングのNo.は以下の写真に対応しています。
(※No.はMAPに対応しています。またいずれの写真も拡大してご覧になれます)
No.11 フェイリスのマンション(タイムズタワー)(2011/06/25撮影)
画像はMS-ICEで結合したものです。
No.13 ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaの1階入口(2011/06/25撮影)
No.14 秋葉原の裏道のショップ街(2011/06/25撮影)
過去改変後に登場するこの場面↓も同じ場所です。
No.15 牛丼専門サンボ(2011/06/26撮影)
No.14の場所から100mほど北に歩いたところに「牛丼専門サンボ」という店があります。
アニメ版ではオカリンやダルが足繁く通う牛丼屋として描かれていますが、ゲーム版(原作)でも(場所は描かれることはありませんが)「サンボ」の名前がそのまま台詞として登場します。
いずれもTVアニメ第4話より。4枚目のキャプには看板の「ボ」の字の一部が見えます。
この「牛丼専門サンボ」。なにかと伝説の店らしく、実際に訪問する当たってはこちらの記事を参考にさせて頂きました。店内での携帯電話の使用を禁止する旨の張り紙が出ている辺り、まさにアニメで描かれている通り。店内の撮影許可は聞くのもためらわれるような雰囲気だったので、撮影は外観と表通りからちらりと見えた例の張り紙のみに控えました。
No.16 メイド喫茶 メイクィーン+ニャン2(2011/06/26撮影)
これがまた意外と難物で・・・。
24mm程度の広角ではキャプ通りに撮るのはまず無理です。MS-ICEで繋ぐとこんな不細工な写真に。
余談ですが、ゲーム版シュタゲで鈴羽が愛乗している自転車はイタリアのBianchi(ビアンキ)のクロスバイクですが、実はメイクィーンのモデルであるこのメイリッシュ*1のすぐ北側には、Bianchiのコンセプトストア(Bianchi初のフラッグシップストア)があります。
ブラウン管工房前で愛機の手入れをする鈴羽。特徴的なチェレステブルーのフレームにはBianchiのロゴがしっかりと描かれています。
メイリッシュ北隣に実際にあるBianchiコンセプトストア。
面白い偶然ですが、実はここに店舗が出来たのはシュタゲのゲーム版の発売後であるといいますから、こうなると虚構が現実を凌駕してしまったようで、ますます面白いですね*2。
No.17 ブラウン管工房(2011/06/25撮影)
これまた難物。というより、見た目は殆ど合致しません。しかし場所はここで正解なんです。
ミスター・ブラウンが経営する「ブラウン管工房」は「大檜山ビル」の1階にあり、オカリンたちのラボ(未来ガジェット研究所)はその2階にあるという設定です。シュタゲの発売に合わせて公開された公式HPのAbout Labの中の「当サイトについて-about site-」には、以下のような記述が見られます。
・当サイトの内容に関するお問い合わせ、ご意見は、東京都千代田区蔵前橋通り妻恋坂交差点近くの路地を1本入ったところ。築40年ほどの8階建て雑居ビル「大檜山ビル」2階までお願いいたします。
この住所通りに辿って行った先にあるのが上掲の写真の店舗CoCoNet液晶工房です。そしてこのビルの名前は「小桧山ビル」と言います。
この物件に限っては、場所的なモデルと建家のモデルとは別と考えた方が良いのかもしれません。実際、キャプに描かれている緑色の庇は、数軒南にある(株)カスタムの玄関の方が余程似ているくらいです。
従ってここは、キャプとの完全一致ではなく、物語の着想の原点であったかもしれない「ブラウン管工房」ならぬ「CoCoNet液晶工房」に敬意を表しての聖地巡礼という趣向としました*3。
さてその「CoCoNet液晶工房」ですが、大変惜しいことに2011/06/26をもって閉店されました。
6月末に東京へすっ飛んで行った理由は、1つは旧ラジオ会館の閉鎖であり、もう1つがこの場所、CoCoNet液晶工房の閉店でした。どちらも店舗が健在の内に写真を残しておきたいという思いに突き動かされてのものだったのですが、ぎりぎりで間に合ったと言えるでしょう。これもまた「舞台消失」のひとつの実例であるのかもしれません。
これらの写真は、CoCoNet液晶工房の閉店セールの様子です(2011/06/25撮影)。
No.18-19 柳林神社(2011/06/25撮影)
るか*4の実家である柳林神社は、その名前と物語中の以下の台詞から、秋葉原にある「柳森神社*5」であるとすぐに察しがつきますが、実は妙なひねりが入っています。
柳林神社は万世橋を渡ってすぐの脇道を入り、ガード下をくぐった先の川沿いにある。周囲の雑居ビルとは不釣合いな、とても小さな神社だ。
場所と名前のモデルは確かに秋葉原の「柳森神社」で間違いありません。しかし本殿の形が全く違います。こちらのサイトをご覧下さい。実はキャプに描かれている本殿は秋葉原ではなく、上野の「秋葉神社」のものなのです。何ともややこしい。
では、あらためましてキャプとの比較写真です。枝と葉っぱが邪魔をして上半分が殆ど見えませんがご容赦下さい。
別の角度から撮った写真です。これを見れば、本殿と向こう側に見えるビル(マンション?)の形状が一致していることがお分かり頂けるかと思います。
更によく見ると、キャプの方は狛犬の代わりに狐が描かれています。この狐は恐らく秋葉原の柳森神社を参考にしたものでしょう。つまりシュタゲに描かれている「柳林神社」は、秋葉原の「柳森神社」と上野の「秋葉神社」との合成の産物であると考えて良いと思います。
No.20 東京メトロ「新御茶ノ水」ホーム(2011/06/25撮影)
さて2011/06/25-26の取材の最後の写真となりました。
なにげにこの「新御茶ノ水」の写真は気に入っている1枚です。いいタイミングで撮れて良かった。もっとも、この場所でとんでもない悲劇が起こるんですけどね・・・。
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最後に今回の取材では場所を特定できなかったゲーム版の不明カットについてキャプだけ上げておきます。
不明カット1(オカリンがバッチの制作を依頼した人物を外国人の露天商に尋ねる場面)
不明カット2(中央通りで間違いないと思うのですが、同じ場所を突き止められなかったので…)
不明カット3(桐生萌郁が働いているという編プロ「アーク・リライト」)
※2011/08/13の訪問で発見しました。
【舞台探訪・聖地巡礼の心得】
舞台として描かれる場所は一般市民の生活空間であることが多いため、現地訪問に当たっては、以下の各項目にくれぐれもご留意下さい。マナーと心配りをお忘れなく!
1.近隣住民の方々の迷惑となるような行動は慎むこと。
2.プライバシーの侵害となるような行為はしないこと。
3.学校や個人宅に無断で侵入しないこと。
4.撮影時の道路への飛び出しなど危険な行為はしないこと。
5.撮影が許可されていない場所の撮影はしないこと。迷った場合は関係者に撮影可否の判断を求めること。