【舞台探訪】『氷菓』:■07 喫茶店(バグパイプ、喫茶去かつて)

京都アニメーションのTVアニメ『氷菓』(2012年4~9月放映)の舞台探訪の記事、7本目。
今回は劇中に登場した2軒の喫茶店をご紹介致します。

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「パイナップルサンド」は「バグパイプ」さん、「喫茶一二三」は「喫茶去かつて」さんと、共に高山市内で営業されている実在の喫茶店をモデルに描かれています。店舗の内装もほぼ忠実に描かれていますが、見た目そのままというのは「パイナップルサンド」の方で、「喫茶一二三」は各パーツを組み合わせて作られているという印象が強いです。
では順にご紹介致しましょう。


■07 喫茶店(バグパイプ、喫茶去かつて)
第2話
01 バグパイプ



02 バグパイプ:店内
※開店直後に入店し、お店の許可を得て撮影させて頂きました。



この写真を見れば、バグパイプさんの店内には掛け時計が非常に多いことに気づかれるでしょう。『氷菓』第2~3話の中でもこれらの時計は、奉太郎とえるの心理描写を効果的に描く小道具として随所に登場していました。以下のキャプの時計は、すべて実際に店内に掛けられているものです。





第3話
01 バグパイプ:入口


02 バグパイプ:店内




奉太郎の気持ちの昂りと期待感を表すかのように直前までピンク色に染まっていた店内は、えるの「わたし、折木さんに頼みがあるんです!」の一言ですっかり色褪せて元に戻ってしまいます。掛け時計の振り子が直前までハートマークになっていたことにお気づきでしょうか。




壁に掛けられている絵や灯りも殆どそのまま再現されています。


えるが頼んだのは「ウィンナーココア」。これは原作にも登場する「バグパイプ」さんに実際にあるメニューです。同じものを頼んでみました。一日中、探訪で歩き疲れた身体には染み込むような旨さでした。「水出し珈琲」も大変美味です。


第10話
01 喫茶去かつて



02 喫茶去かつて:店内
※こちらも開店直後に入店し、お店の許可を得て撮影させて頂きました。



写真に写っている奥の様子が劇中とかなり違います。実はキャプに描かれている右側奥の掛け軸は、写真の左側にあります。


更にキャプの左側の照明器具は、この部屋の真上の2階にあります。


このように1階と2階の風景を合成しているのが奉太郎と入須が対峙する部屋なのです。








02 喫茶去かつて:表の看板


ちなみに昨年(2012年)の10月に「神山高校文化祭」と称した『氷菓オンリーイベントが開催された際、「喫茶去かつて」さんは表の看板を劇中に合わせて「喫茶一二三」に変更するというサプライズ演出をされました。当時の写真はこちらの記事等で見ることができます。


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次回は、■08 日枝神社です。
前回の記事はこちらです。→■06 平湯温泉


(2013/2/2 記)

当記事に掲載した『氷菓』の画像は、著作権法32条に定める比較研究を目的としての引用であり、当該画像の著作権は全て、米澤穂信角川書店/神山高校古典部OB会に帰属します。