本稿は9月17日に公開された山田尚子監督の映画『聲の形』の舞台探訪記事(暫定版)+作品考察メモです。一本の記事で映画全編を紹介するのはボリューム的に不可能なので、ストーリー順に幾つかに分けてご紹介します。今回はそのPart.1です。
映画 聲の形 オリジナル・サウンドトラック a shape of light[形態A]
- アーティスト: 牛尾憲輔
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2016/09/14
- メディア: CD
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「舞台ガイド」の(暫定版)と銘打っているのは、DVD&Blu-Rayが発売されていない現時点(10月下旬)では特報や予告編のキャプチャーしかないため、掲載した写真のほとんどは映画を観た記憶に基づいて取材したものであり、キャプチャーつきの完全版に向けての第一段階の記事と位置づけているからです。「作品考察メモ」とあるのも、今後執筆するかもしれない作品考察のためのメモをストーリーの要所要所に備忘録として残しておくという趣旨です(執筆しない場合はここでのメモが作品考察記事そのものに昇格します(笑))。
従いまして、まだまだ(完全版)とは言えない記事ではありますが、ストーリー順に写真を掲載し、かつ出来る限り劇中のカットに合わせて撮影しています*1ので、あのシーンのあの場所はどこだろう?と知りたい方にとっては、てっとり早くご利用いただける記事になっていると思います。なお劇中のキャプチャーは場面の説明に不可欠な場合を除き、基本的に掲載しません。キャプチャーつきの舞台探訪記事は(完全版)にリニューアルするまでお待ちください。
(上)映画公開後の"聖地"大垣コロナシネマワールドのロビーの様子。アニメの複製原画が展示されていました。
このようなコンセプトの記事ですが、写真に添えた場面の説明文や台詞を読み進めているうちに映画を追体験できるような記事になっていれば、作り手としてこれに勝る喜びはありません。掲載した写真の多くは映画公開後にあらためて現地を訪問して撮影したものが主ですが*2、一部は原作探訪時に撮影した写真を流用しています。あらかじめご了承ください。
(上)平成28年10月8日に大垣コロナシネマワールドで行われた舞台挨拶後の山田尚子監督と将也役の入野自由さんのサイン。
なお、大今良時さんの原作全7巻の舞台探訪+考察記事はこちらにあります。適宜ご参照ください。原作の考察も映画を読み解く上で多少は役に立つはずです。
またこれらの記事の中で私は手話の解説を幾つか試みています(拙いものではありましたが)。それらは映画の中にそのまま登場したものもあれば、異なる手話で描かれたものもあります。映画をご覧になったときに台詞や説明がなくて意味が掴み取れなかった手話の幾つかは、この原作版の記事でご確認いただけるかもしれません。合わせてご笑覧いただければ幸いです。
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第1巻
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第2巻
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第3巻
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第4巻
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第5巻
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第6巻
・【舞台探訪】『聲の形』(原作):第7巻
原作版で作成したマップ(地図)も映画版でほぼそのままご利用いただけます。ただし映画で初登場となった舞台も幾つかあるので、映画専用のマップもあらためて作成いたします(当記事の末尾に掲載します)。下記の原作版マップと合わせてご利用ください。
・『聲の形』(原作):舞台マップ
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さて、舞台探訪の記事に入る前に、映画の感想と総括的な考察メモをここに掲載しておきます。舞台背景の写真や情報を早く知りたい方は、ここからしばらく長々と続く駄文は全部すっ飛ばして先へ進んでください。